耳コピ時のスペクトラムアナライザーの便利な使い方

使うソフトウェアはいつもお世話になってるWaveSpectraです。音色を似せるためにいろいろ使っているうちに分かった傾向や見方を書き留めていきます。前提として、原曲をいわゆるステレオミックスさせてWaveSpectraに表示しています。

スネアのピッチ決め

スネアの波形例

スネアの波形例。ピークの位置をまずあわせたいところ。

スネア音色の多くは音量が大きめで、140Hz-250Hz辺りにピークがあります。曲全体の印象がピッチによって大きく左右されるので、何かおかしいなと思ったときは確認してみると良いです。画像のように、ソロで鳴っている場合は高域のも見えるので、EQ調整もしやすいです。同じ方法で高域を見ると、シンバルやタンバリン、鈴などの音色も合わせることができます。

ハイハットの音量

圧縮されて高域がカットされた例

圧縮されて高域がカットされた例。こうなるとハイハットの特徴的な動きが掴みづらくなります。

ハイハットは10kHzより高域を見ます。左右を切り替えてやるとパンがどの程度寄っているかも判別できます。邪魔をされるものとしては、倍音の多いシンセ音があります。

余談ですが、CDをMP3のような非可逆で圧縮した場合、画像のように15kHz以降の音域がスッパリ落ちてしまいますので、判別が難しくなります。

倍音の多いシンセ音

シンセ音ビブラートの波形例

シンセ音ビブラートの波形例。倍音が多いと見えやすいです。

ハイハットと同じく10kHz以降を見ます。ウネウネ?してる場合はフランジャーがかかっていることが多いようです。また、リニアで5kHz-20kHz辺りに指定すると、画像のようにビブラートの幅が見えることがあります。

ベースとキックの50Hz以下の低域

手持ちの音源で似た音があっても妙にスカスカする場合に、50Hz以下の低域が足りていない場合がありました。音を重ねたり、EQで対処しますが、そもそも低音成分自体が無い場合は、音色を変更します。

また、シンセキックのスイープ(100Hzから40Hz辺りまで連続して落ちていってるもの)が見える場合もなるべくピッチを合わせるようにします。

ソロ楽器の音色合わせ

先のスネアと同じく、ソロで演奏されている場合はそこで音色を調べます。特にピアノは手持ちの音源より低域が出ていたりする場合が多い気がします。これも音を重ねたり、EQで対処しますが、そもそも低音成分自体が無い場合は、音色を変更します。高域も同様です。

ステレオ音色の判別

ステレオ音色の判別例

ステレオ音色の判別例。左からステレオ、モノラル、逆位相です。

簡単な判別方法としては、パンが中央付近の音はWPAK32のL-Rで聞いた場合に音がぼんやりとしているのはモノラル音色、はっきりしているのはステレオ音色ですが、パンが左右に寄っている場合ははっきり残って区別が難しい場合はリサジューを見ます。

見方は、モノラル音を鳴らしてみると分かりますが、Wavespectraの場合、右上は中央、真上は左、右は右で鳴っています。パンがぐるぐる左右を回ってる曲を鳴らしてみると分かりやすいです。

画像左のように左上、右下に向けて広がる場合は、ステレオ音色が使用されている場合が多いです。

画像中央のように右上、右下に向けて伸びる場合は、モノラル音色の場合が多いです。

画像右のように逆相に飛ばしている珍しい場合もあります。スーパーファミコンの楽曲の一部にみられます。ステレオ音色と比べて、はっきり左上、右下に伸びます。

ただしいずれも極端に左右に寄っている音がある場合や、リバーブの広がりによっては、リサジューの見た目と一致しないこともあります。

全体のバランス

これがスペクトラムアナライザーの本来の使い方と言えるかもしれません。原曲と耳コピの波形、レベルメータの動きをWaveSpectraを使って見比べていると、大崩れはしないようになるのでおススメです。

右が原曲、左が耳コピの波形

右が原曲、左が耳コピの波形

上記は私が耳コピした波形と原曲の波形です。

左右をピークの赤線で見比べてみると、100Hzから5番目の縦線にある500Hz辺りの音量が低く、800-1200Hz辺りは逆に音量が大きすぎることが分かります。画像では分かりませんが動きを見ていると、どの音色がピークを出しているのか、分かると思います。

また、特に100Hzより下の音は、大きいスピーカーで無いと音が出過ぎていることが分かりづらいので、この例のようになるべく見た目を合わせるというのは無難な方法の一つとして覚えておくとよさそうです。

また、例では右下にあるピークメーターが特定音色が鳴ったときだけ急激に大きくなってないか確認します。その場合は音量を下げたり、音色の(特に打楽器の)アタックを削ったりして対処します。

最後に

いろいろと書きましたが、普段から原曲をスペアナで見て、この見え方をしたときはこれかな?というのを覚えると、やみくもにならずに、格段に上手に、早く音色作りが出来るようになりました。少なくとも私はスペアナなしでの耳コピというのは考えられないです。

また、耳コピをされない方でも、スペクトラムアナライザーは見ているだけで楽しいですし、いろいろな曲を見ながら聞くことで、どの音色がどの部分になっているのか分かるようになってくると面白いかもしれません。

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