液晶モニタのバックライトが接触不良で点灯しなくなった例

注意書き

  • 完全な状態には絶対に戻りませんので、新しいノートPCを買ってくる方が確実に楽で安全で性能が上がります。
  • 液晶モニターの分解は、高電圧部分があり危険です。
  • 分解にともなってわずかでもホコリが侵入すると、ホコリの影が映るようになります。

NEC Lavie LL750/ASに採用されている16インチワイドの液晶パネルLTN160AT04は、バックライトが接触不良で点灯しなくなることがあるようです。2010年ごろの16インチワイドのPCに多く採用されているパネルのようです。

具体的な状況は、電源ONから数秒程度しか点灯しない、モニターの切り替えや外部モニターへの接続時に一時的に点灯するようになる、明るさを変えると消灯する、明るさによってインバーターから異常な音がする、といった感じでした。

lavie_ll750as_ltn160at04-2

接触不良の部分は、液晶パネル内部の冷陰極管(CCFL)と、インバーターから伸びている配線のハンダ部分です。ハンダをやり直さずに下手に配線をいじったあとに電源をONにすると、熱圧縮チューブなどが焼けるためか、変なにおいがしました。

熱圧縮チューブに入ってる部分のハンダが弱いように見られます

熱圧縮チューブに入ってる部分のハンダが弱いように見られます

液晶パネルを分解して、該当部分のハンダを付け直すと正常に点灯するようになりました。冷陰極管は非常に細いので、折れないように気を付けます。

下手な再ハンダでも点灯するようになりました。ある程度動かしても大丈夫なことは確認済み

下手な再ハンダでも点灯するようになりました。ある程度ケーブルを動かしても大丈夫なことは確認済み

少しでも分解に自信がない場合は、外部モニタを使うなどして、放置しておくのが無難です。

分解の際にどうしてもパネルにホコリが入ります

分解の際にどうしてもパネルにホコリが入ります

参考サイトさんを見る限り、手元の機種は保護機能が動作して焼けたり焦げたりは免れており、部品単位の故障までは至っていない幸運な事例のようでした。

LaVie LL750/B 画面真っ暗 – ズバット修理ブログ
原因はバックライトケーブルの焼損と、インバータのトランス焼けでした。
高圧側のケーブルなのでインバータの断線検出が上手く働かず、かなりの負荷が掛かったようです。

バックライト交換修理方法、修理手順
バックライトが熱で焦げてしまい、配線のレール(プラスチック)も若干溶けていることが確認できます。一部割れもありますね。
先ほどバックライトも一緒に外れておりましたが、熱でプラスチック部分が溶けてしまい、
一緒に外れてしまいました。

01 7   NEC:LL750/TG6R バックライト修理 
冷陰極管端子の半田付けが発熱で取れかかっていた。半田付けしなおしたらなおりました。

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液晶パネルのムラの原因が導光板と反射シートの接着面にあった例

注意書き

  • 完全な状態には絶対に戻りませんので、新しいモニターを買ってくる方が確実に楽で安全です。
  • 液晶モニターの分解は、高電圧部分があり危険です。
  • 分解にともなってわずかでもホコリが侵入すると、ホコリの影が映るようになります。
  • 目視で明らかに分かるムラは必ず残ります。

IO-DATAのSXGA液晶モニタLCD-AD172Cに使われている日立IPSパネル(TX43D14VC0CAB)は、経年により、表示ムラが起こってしまうようです。原因は、導光板と反射シートの接着面が部分的に「はがれる」ことによるもののようです。

http://www.long-life.jp/ledlightpanel/ 導光板(LED導光パネル)について | 導光板のパイオニア 明拓工業株式会社

バックライト – Wikipedia

lcd-ad172c-3

導光板と反射シートの接着面。空気が入っている部分がある

そこで、モニタを分解し、接着面をイソプロピルアルコールで洗浄し、接着しなおさず元通り組みなおすと、ムラが大幅に軽減されました。余談ですが、反射シートをはがすときに、体に悪そうな臭いがします。

lcd-ad172c-2

接着面に対応したムラがある表示

lcd-ad172c

反射シートをはがし、接着両面をアルコールで丁寧に拭いたあとの表示

同一のパネルを採用しているNANAOのFlexScan L567でも同様の表示ムラが起こるようです。

FlexScan L567 整備その1 http://sardinestar.web.fc2.com/pdf/FlexScanL567.pdf (PDF)

アクリル板の裏に粘着性のシート が貼ってあります。最初に分解し た時、このシートとアクリル板の 間に気泡がありその影響でムラが 発生していたようです。

バッファローのACアダプタで極端に発熱するものがある

パソコンの周辺機器を販売しているバッファローの製品で、ACアダプタの機器本体側のDCプラグ(後述)が極端に発熱する不具合が起こっているようです。

使用されている製品の型番から、外付けHDD、ルーター、外付け光学ドライブ、地デジ用アンテナ、地デジチューナー、サブ液晶ディスプレイ、プリントサーバーなど、多種多様な製品に使用されていることがわかります。

この手の機器の動作がおかしくなったときは、ACアダプタの故障をより考慮する必要があります。

お知らせ | BUFFALO バッファロー

弊社製品に付属しております一部のACアダプターにおきまして、極稀に発熱する(※)とのお問い合わせがございます。
不燃樹脂で覆われている為、火災や類焼に至るおそれはありません。しかしながら故障時の取り扱いには十分ご注意ください。(火傷等)
下記対象のACアダプタをご使用のお客様で故障発生時には、誠にご面倒ですが、弊社窓口までご連絡くださいますようお願いいたします。

発熱のみで火災には至らないためか、リコール対応ではなく故障時のみの対応となっています。ACアダプタの故障時に無償交換となるかどうかは不明です。

注意喚起の対象と思われるACアダプタ

NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)で公表している情報によると、DCプラグの付け根部分における絶縁不良が原因と推定されています。

DCプラグ内部で絶縁性が低下したことか ら、過電流が流れて異常発熱し、溶融したも のと推定されるが、絶縁性が低下した原因の 特定はできなかった。輸入事業者は、同種事故の発生はあるも のの、拡大被害に至っていないことから、 既販品に対する措置はとらなかった。  なお、2012(平成24)年9月製造 分より赤リン系難燃剤の使用を中止してい る。

http://www.nite.go.jp/data/000072655.pdf

赤リンが添加された絶縁材料は、水分によって絶縁劣化する可能性があるので、注意が必要である。

サプライヤーが一次、二次と存在する部品は、知らない間に仕様が変わっている可能性があるので、注意が必要である。 (通称:サイレントチェンジ)

プラスチックの難燃化手法と 難燃剤によるトラブル事例について (PDF)

液晶パネルのドット抜けは基準が決められている

液晶パネルに発生するドット抜けは全ピクセルの何パーセントが抜け、もしくは輝点になっているかで、良品かどうかが決められています。

例えば、NEC LaVie Hybrid FristaのフルHDパネル(1920×1080ドット)で、LCDドット抜け割合0.00013%以下と書かれている場合は、9個以上あると不良品ということになります。計算とカウントはRGB三原色のサブピクセルも含めて行います。

1920*1080*3*0.0000013=8.08704 (8個以下)

実際にこの場合において、基準より少ない7つほどのドット抜けを見つけて連絡したところ、修理に製品を送付するようお返事をいただきました。その結果、液晶パネルの故障ではないが交換となりました。(社内の基準に合致していなかったそうです)

あまりにもドット抜けが目立つ、多い場合は、基準値より少なくても一度修理に連絡して確認してみると良いかもしれません。修理に出す際は、画面のだいたいどの部分でどの色が抜けているのかを書いておくと良いようです。

また、余談ですが、NECさんのフルフラットパネルと呼ばれる筐体と液晶パネルの間に段差のないモデルの場合、微細なゴミが入っていることがあるのは仕様であるとの回答でした。

左上赤色ドット抜けの例。

左上赤色ドット抜けの例。

参考

ドット抜けについて : ビジネスPC | コンピュータプラットフォーム | NEC

PCのカタログなどで解像度を表す場合に使用されている「ドット」とは、画素(ピクセル)の事を指しています。

ドット抜けを計算する際に使用する「ドット」とは、ISOの基準(ISO13406-2)に従って副画素(サブピクセル)が使用されます。

1画素(ピクセル)は3副画素(サブピクセル)で構成されています

パソコン用液晶ディスプレイのドット抜けに関する定量的ガイドライン (PDF)

JEITA 一般社団法人電子情報技術産業協会より

液晶ディスプレイテスト for Javascript

ケーブル不良によりUSB3.0で外付けHDDが接続できない

分かりづらいですが、上側の奥にあるピンが低いため、接触不良を起こしていた場合があった

分かりづらいですが、上のUSB3.0-Aコネクタは奥にあるピンが低いため、接触不良を起こしていたと考えられます

USB 3.0から増えたUSB A端子(コネクタ)の奥のピンが、接触不良になっていることが原因でした。

そこで、以下を参考にマイナスの精密ドライバで奥のピンを少し持ち上げてみると、症状が解決しました。

価格.com – 『USB2.0でしか認識しません』 PLANEX PL-35STU3-2RZ のクチコミ掲示板

プラネックス製USBケーブルの4ピン端子が、明らかに、出ていません。

そこで
ピン端子4本を精密ドライバーを使用し、少々持ち上げました(バッファローケーブルと同じ程度)。
結果は、すんなりと認識するようになりました(2本とも)。

PCハードウェア強化ラボ:第2回 普及し始めた高速インターフェイスUSB 3.0 (2/3) – @IT

USB 3.0では、コネクタの奥に接点が増設されていることがよく分かる。USB 3.0ではこの部分も使って通信している。

USB 3.0とは-意味・説明:ダイヤトレンド 用語集

具体的な症状は、USB3.0対応の外付けHDD(Planex PL-35STU3-2RZ)がUSB3.0で認識されない、認識した後、すぐにパソコンから認識されなくなる、安全な取り外しをしても電源が切れない、などの問題が発生していました。

問題の切り分けのため、奥のピンが規格上存在しないUSB2.0のポートに接続すると全く問題なく動作しました。また、USB3.0ケーブルを他のものに交換したところ問題がなくなりました。

以上より、ケーブルのUSB3.0に関わる部分に問題があると考え、USB3.0から追加されたピンを持ち上げる修理をし、解決しました。

別件になりますが、USB3.0のA端子はゆっくり差し込むと奥のピンが接触する前にOS側がUSB2.0と認識してしまう場合もあるようです。

リチウムイオン電池が過放電に→長時間の充電で回復

長期間放置してしまい、過放電状態となったリチウムイオン電池は、長時間(24時間程度?)充電状態にしておくと回復することがあります。なお、機器によっては発火に至る可能性があるので、長時間の充電となりますが、目につく範囲での充電をおススメします。

今回、過放電状態となったのは、「ソーラーマルチチャージャー+MicroSDカードリーダー」CB-G400です。内部はリチウムイオンバッテリー 500mAh/3.7V。1年近く使用せず放置していたところ、USBコネクタに挿しても充電ランプが点灯せず、故障した状態になりました。

充電ランプが点灯しない状態でも、機器が若干熱を持ったことから、充電されていると判断し、一晩充電状態にしておきました。すると、朝には充電ランプが点灯状態となり、回復していました。その後は元通り使用することが出来ています。

なぜ、長時間の充電で回復したのか調べてみたところ、充電が以下の挙動をしていることが分かりました。

  1. 過放電になったリチウムイオン電池は内部のショートや漏液の可能性がある
  2. 充電器などは過放電状態を検知すると、通常電流で充電するのは危険と判断する
  3. 微弱電流でまだ使える状態かどうか判断する
  4. 徐々に充電していき、過放電状態から抜けたことを検知すると、通常充電に移行する

何にせよ、リチウムイオン電池は過放電すると一撃で壊れる場合がありますし、普段からチェックしておく必要がありそうです。

過放電してしまった充電池

過放電してしまった充電池


また、カメラ、スマートフォンなどの充電器を使用して充電する機器は、純正の充電器を使用します。純正の充電器であるほうが、少しでも安全に充電できると考えられるためです。また、MicroUSBで規格が一緒であっても、わずかな仕様の違いで再充電出来ないこともあるようです。

YAMAHA CRW2200UXがCDを読み込まない不具合を修理

一般的に良く知られている、ピックアップレンズを清掃する方法で修理に成功しました。オシロスコープは持っていないので、出力の調整はしませんでした。

IPA(イソプロピルアルコール)は、「ガソリン水抜き材」としてホームセンターで売られているものの中で、配合比率が99%の物を使用しました。拭くものはただのコットンを使用しました。

懸念としてはプラスチックレンズが採用されている場合は、割れが生じて壊してしまう可能性があるので、IPAは控えた方が良いという意見があったという部分です。

余談ですが、このドライブの組み立て構造が修理を考慮した素晴らしいものでした。画像をご覧いただくと分かりやすいと思います。

  1. 本体横4か所の小さい穴をイジェクトピンか何かで押す
  2. ケーブルを切らないようにケースを慎重に開ける
  3. アクセスランプのケーブルを抜く
  4. 基板両端のネジを外す
  5. 基板とドライブを繋いでいるケーブルを外す(PATA、電源、CDオーディオ)
  6. ドライブに装着されている金物を外す
  7. ドライブ裏面のネジをすべて外す(8か所)
  8. ドライブ両側側面の溝を押しながら上へ外す
  9. 押さえのネジ2か所を外す
  10. 磁石で押さえが固定されているので、ちょっと力を入れて外す

これでピックアップ部が完全に現れます。出力調整、高さ調整、レンズすべてが上側からアクセスできる構造です。

ひとつ失敗したことは、最後の写真のように、元に戻す時は上フタをフロントベゼルの下に潜り込ませるように入れる必要がある部分。気が付かず裏のネジを締めてしまい、フロントベゼルの上部分が少し割れてしまいました。

音を聞く限り、よく動かなくなるトレイの開閉部分にゴムを使っておらず、頑丈なドライブと考えられるので、これからも使っていこうと思います。