戸建て住宅をリフォームした感想

戸建て住宅をリフォームして1年が過ぎ、いろいろ分かってきた事をまとめておこうと思います。1981年以降の新耐震設計基準対応の木造軸組み、地域区分はIV地域です。

業者の対応など

建売等もやっている電鉄系の建築業者さんに発注しました。

営業さんは一級建築士を取得している方でした。図面を見て話したり、概略図を描くのはとても上手で素直に凄いなと思えました。

しかし、実際の工事手法、塗装、電気、断熱の知識は不足気味でした。工事手法は下請け業者さんの社長さんにフォロー、塗装は何度かやり直しになりました。

施工管理技士の方もいたのですが、あまり話す機会がなかったです。

凄い資格を持っている方でも、忙しさで抜けてしまったり、専門分野について「知らなかったり」することがままあるという事がよく分かりました。少しでも変だなーと思う事があれば物怖じせず聞くことが非常に重要です。また、私の営業さんだけかもしれませんが、撤退戦を非常に恐れる傾向にあるので、出来ないようだったらやめて下さいとこちらから言う勇気も大事です。その指摘をするためにも、自身が相当に勉強しておく必要があると感じました。

また、住みながらリフォームを行ったことにより、現場で速やかに変更点を連絡し合えたのは非常に良かったと思います。引っ越しや入居前リフォームの場合も、ちょくちょく現場に足を運んで、写真を撮っておくことをおススメします。あれ?下地入れたっけーなんて大工さんが言ってきても、写真があれば迅速に事が運ぶことがあります。

住宅は関東間と関西間の違いのように、地域によって基準尺が違ったりすることがあります。本社が違う地域にある会社に見積もりを取った際、住んでいる地域に適合しない機器が見積もりに入っていたりすることがありました。建築は地場産業で、なるべく基準尺などが同じ地域に本社がある業者に発注すると、トラブルが少なくなるように思えました。

設備関係(サッシ)

冬場に窓の結露が床に伝わり、その湿気から床板が傷むレベルだったので樹脂サッシ(一部アルミサッシ)+2重窓にしました。

樹脂サッシは費用が高い分、素晴らしい効果でした。同じ部屋でアルミと樹脂とを使い分けてみたのですが、アルミにはかなり結露が付いていても、樹脂にはほとんど付かないというパターンが散見されました。熱伝導率の問題からか、結露対策には2重窓も効果がありますが、サッシを樹脂にする方がより効果的なようです。

昔のサッシの大きさに合う既製品が無い場合は、サッシを特注せず壁側の高さを弄って対応した方が予算が安く上がる場合が多いようです。

設備関係(床暖房)

PTCヒーター(電気式)床暖房でA面、B面という風に切り替えが出来る製品です。7畳+4畳程度が有効スペースです。どこを区切りにするのかは最後まで悩みました。

たしかに快適ではあるのですが、やはりエアコンの倍、月1万円程度の電気代アップは覚悟しておく必要があります。リビング全面を付けるとなると、かなり贅沢をしていることになります。床暖房の上にヒーターなしのコタツを設置すると、床を掃除するのが楽な上に、出られなくなるほどなのは確かです。

ヒートポンプを使った電気式や、温水式、蓄熱式床暖房なら、比較的ランニングコストが抑えられると思います。総合すると、必要なら北海道の家は全て床暖房が入っているでしょうし、IV地域には必要のないものなのかもしれません。

また、ピアノのある部屋に導入する場合は、床暖房の入る上には絶対にピアノを設置しないでください。乾燥しすぎで状態が最悪になります。どこにヒーターが入るのかという敷き込み方は変えられるので、事前に必ず設置位置を考えましょう。

設備関係(トイレ)

以前の排水設備をそのまま利用する場合は、アジャスタを付けられる商品を選ぶ必要があります。アジャスタが無い場合は、後ろの壁と手洗いの間に広大なスペースが出来て不格好です。

また、これは導入したものではありませんが、リフォームの場合、節水型の導入は控えた方が良さそうです。配管の傾斜等が原因となって詰まる事例がそこそこあるようです。

内装

年数の経った住宅は、クロスを張り替えた際どうしても浮きが出やすくなる傾向があるようです。また、真壁の場合はアク?のようなものが出てきて色が移ったりと、新築同様には出来ないことを念頭に置いておく必要があります。

AAクロスといった、防カビなど機能性のあるクロスもあるので、キッチンやトイレなどは採用を考えても良いです。

床板はすり傷だけでなく、ヘコミ傷対応のものを選ぶ方が良いです。少しリモコンを落としただけで容易にヘコミキズがついてこちらが凹みます。

また、ノーワックスタイプの場合は、当初はツヤが無いなと思いますが、半年程度使っているうちにツヤツヤになります。床鳴りについては、新築とは違い下地も影響してくるので、完璧に解消させることは出来ないようです。

断熱

小屋裏の断熱材がロックウール50mmしか入っていなかったので、普通のグラスウール10kを100mm上積み施工しました。夏場の暑さ対策で、昼間は変わらない感じでしたが、日没後窓を開けていると室温が外気温並みになるまでの時間が早くなりました。

冬場の暖房時も熱が逃げない分、多少効率がよくなるので、次世代省エネ基準の厚みに比べて明らかに少なかったり、床下や外壁に入っていない場合は入れておくと効果があります。

私は後から知ったのですが、新耐震基準以前の木造軸組みの場合は、通気止めを施工すると良いようです。ツーバイフォー構造の場合は構造的に不要。また、剛床仕様の場合は上部(小屋裏)の施工のみで良いようです。

ちなみに私の場合のように「当時の建築仕様的に通気止めが施工されているはずなのに実は施工されてなかった」なんて事例もあるので、北側や部屋の壁紙の隅にカビっぽいものが見えるようなら、冬場に内壁が温度差により結露した跡かもしれませんので、確認してもらうと安心かもしれません。

断熱関係の知識が現場の職人や営業に広まったのはここ最近のことで、古い住宅で出窓部分や2階がせり出してる部分に断熱材が入っていない事例はよくある事のようです。余談ですが、温暖なIV地域とはいえ、快適性や省エネに直結するのにずいぶん適当でヒドイなと思いました…。

その他

風呂は在来工法からユニットバスにしました。風呂水が翌朝でも生暖かく、断熱性能は良いようです。カビが付きにくいために、手入れもしやすいのでユニットバスにして良かったです。

屋根は雨漏りがあったのでスレート瓦を葺き替えました。事前に小屋裏に入り、屋根材と直下の断熱材にシミがあるのを確認していたのが幸いしました。

外壁塗装も一般的な塗料を使用しました。ツヤ有りからツヤなしまで段階的に選べますが、ツヤなしはツヤ部分を削る加工をするようです。ツヤ有りでも全く気にならなかったので、これで良かったと感じます。

内壁を剥がす場合は耐震補強もやると良いです。阪神淡路大震災以前の住宅は開口部(窓)が多く、耐震性に劣る場合が見受けられるようです。サッシの話ともつながってきますが、横幅1820以上の大きな開口がある場合は、一部壁にして耐力壁にしてみるのも良いかもしれません。

外壁に手を入れるついでに、出窓下に作った収納はお気に入りだったします。

キッチンはごく一般的なシステムキッチンを導入しました。ステンレス→人工大理石になったおかげで、日光の照り返しが減り、夏場楽になりました。余談ですが、キッチンは値引き率が非常に高く、定価っていったい何のためにあるのだろうと思いました。

まとめ

見て頂ければ分かるように、リフォームというのは既存の状況の把握という大きな問題があるために、新築よりもずっとトラブルが起こりやすい構造になっていることが分かると思います。重ねてになりますが自身が相当に勉強しておく必要があると感じました。

既存廃棄費用や引っ越し費用も考えると、随分割高になることは否めませんが、耐震、省エネを含めて今の基準となる新築も一つの考え方だと思います。

参考サイトさん

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